2005/5/14(土) 快晴

今年のイベントの目玉はなんといっても35年ぶりに日本で開催される総合博覧会『愛・地球博』だろう。前回の大阪万博の時がちょうど小学校1年生。三波春夫の「♪、せんきゅ〜ぅひゃく、な、なじゅ〜ぅねんのぉ、こぉ〜んにぃちぃわぁ〜♪」の唄声を覚えている最後の世代かもしれない(既に話題について来れない人も多いだろう ^^ )
裕福な家庭の少なかった小岩という街では、(?語弊あり(^_^;)?、と云うか少なくとも俺と虫を追っかけてあちこちをほっつき歩っているような連中は)誰も新幹線で大阪まで行けるはずもなく、テレビで流される岡本太郎の「太陽の塔」にただただ羨望のまなざしを向けているだけだった。
そんなトラウマがあるせいか、地球博にはなんとしてでも行きたかった。特に環境問題や持続可能性と云った里山自然に直結するテーマを前にしては、もはやあの頃のように指を咥えたままでは済まされないだろう。。。

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ちなみにパビリオンの事前予約は惨敗。あれはシステム上重大な誤りを犯しているんじゃないだろか?予約開始日が土曜日でアクセスが集中したせいもあるのだろうが、予約開始の9時になった瞬間から一切アクセス出来なくなった。ようやく繋がったと思ってもパスワード認証や予約画面に移る途中のどこかで、必ず断線してしまう。くじけずに何度も繰り返し挑戦し、かろうじてたどり着いた最後の最後、予約確定をクリックした瞬間に「・・・しばらく経ってからもう一度お試し下さい」と出た時は、誰これかまわず殴りかかりたい凶暴な心持ちになった(^_^;) 
パスワード認証が済んだ時点で、専用の空いたサーバに飛ばすなどしてくれればいいのに。。。
もっとも、ちゃんと予約できた人もいるのだろうから、大きな声で文句は言えないのだが(T_T)
ちっちゃなアドバイス
多少改善されたようにも思うが、地球博の公式HPでは観覧予約システムへの入り方が非常にわかりにくいように思う。こちらがその予約システムのトップページのURLだ。


https://reserve.expo2005.or.jp/aichiexpo/top.do?hostid=h3
ちっちゃなアドバイス
また、予約にはパスワードの登録が必要なのだが、予約日当日にパスワード登録などしていてはとても間に合わない。必ず事前にパスワード登録しておこう。ところがこれまた不親切なことに、単独でパスワード登録する画面はない(と思う)。上に挙げた観覧予約システムのURLにアクセスし、表示される画面の右上にある「既に登録済みの方はこちら『今すぐログイン』」と云うオレンジ色のボタンをクリックすると「はじめての方はこちら『パスワード登録』」が表示される。もしくは、下のURLをクリックしよう。


https://reserve.expo2005.or.jp/aichiexpo/ReservReferenceActionLogin.do?hostid=h3
ちっちゃなアドバイス
予約の空き状況確認画面(https://reserve.expo2005.or.jp/aichiexpo/InitVacantWeeklyAction.do?hostid=h3)を事前にお気に入りに登録しておくことはもちろんだが、一度でも画面がつながったら、以降は必ずキーボードの「Shift」キーを押しながら次画面へのクリックをしよう!こうすると次画面が新しいウィンドウで開くため、アクセスできずにエラーが表示されても、元の画面は生きている。これをしないで普通にクリックしてエラー画面が出ると、ブラウザの「戻る」では元の画面にはほとんど復帰できず、もう一度最初の画面へのアクセスからやり直さなければならない。
上記のリンクは、5/21(土)現在のものです。実際の予約に利用する際は、事前にリンク先を確認し、URLの変更などがないかを確認してください。
私は事前予約出来ませんでした。上記の方法に誤りがあるなどの理由で予約に失敗しても責任は取れませんので、その点はご了承の上、ご参考にして下さい。

出発から到着まで

5月13日(金)PM11時45分、自宅前を出発。 首都高に入り用賀を抜けて東名へ、ただひたすら西を目指す。
平均巡航速度は100Km/Hr 超。順調そのものだ。こんな風に遊びのために車を運転している時はちっとも眠気が襲って来ない。。。
途中富士川SAで長めの小休止、次の休憩は浜名湖SA。この時点でかなり順調だったために、最後のサービスエリアである「上郷SA」まで行って仮眠。ここから会場のある長久手までは30分足らずなので、安心して眠ることができる。
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美しい朝焼け(上郷SA) SA内に、可憐なエゴの花が咲き誇っていた。
ちっちゃなアドバイス
会場まで車でのアクセスが制限され、パーク&ライドなる厄介なシステムがあるためだろうか?ガイドブックなどであまり触れられていないが、長久手会場に最も近いのが東名高速からそのまま乗り入れることの出来る「名古屋瀬戸道路」の長久手ICだ。上郷SAを出発して東郷PAを過ぎたあたりにある「日進JCT(ジャンクション)」で本線から外れ、そのまま進んでゆくと、5分ほどで料金所を迎えて一般道に下りることになる。そのまま大通りを進めば、右手に万博会場が見えてくる。
時計を見ると7時少し前。会場の様子はうかがえなかったが、まだ人通りもまばらだ。そのまま事前に情報を得ていた「八草」まで車を進めることにした。一般道なのか有料道路なのかわかりにくいが、走るにとても快適な大通り(6号線)の右手はリニモの高架。やがて「八草IC」の表示にしたがって側道を左に下りると、「万博八草」の駅に到着する。ここにある「万博会場から最も近い」が謳い文句の民間駐車場に駐車して、いざ万博会場へ!
ちっちゃなアドバイス
この民間の駐車場は、6時頃から開いているらしい。料金は1日3000円。隣接する万博八草駅からリニモに乗って3分、もしくは徒歩15分でで万博会場に到着することが出来る。
一番早くても会場へ9時近くならないと到着できないパーク&ライドを利用するのと同じ料金で、その気になれば6時半には入場口に並ぶことが出来るので、車でのアクセスを考えている方には特にお奨めだ。(ご興味のあるかたは「万博会場 隣接 駐車場」などでぐぐってみましょう。事前予約も受け付けているようですよ)
こうして全て順調に、予定通り7時30分に万博会場に到着することが出来た。

入場まで

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あまりもっともらしい看板がなかったので、こちらで我慢。 7時半到着だとこれくらいの位置に並ぶことが出来る。後述するが、とにかく朝一番が勝負になるので、パビリオンの平均待ち時間90分の予行演習を兼ねて(笑)、早目に到着したい。
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待ち時間を利用して情報収集しよう。 各パビリオンの当日予約の可否や整理券の配布時間などが記載された掲示板。お目当てのパビリオンの情報を収集しておこう。
時間が経つにつれ、人の列が伸びてゆき、8時15分頃になると係のおねぇさんたちが列の整理を始める。「今日は混んでいるので早目に開場か?」と喜ぶのは少々甘い。パンフレットの配布や金属探知機の対応の仕方などの説明があり、実際には8時50分頃が開門だ。その前に家族みんなでトイレを済ませておこう ^^
ちっちゃなアドバイス
テロ防止の金属探知機は非常に感度が良いようで、実際カミさんのベルトの小さなバックルが引っかかった。カギ、ライター、財布、カメラ、携帯電話、その他金属類をひとまとめに入れられるバッグなどを用意しておこう。ゲート通過で遅れを取るのは、実際のロス時間の影響以上に気勢をそがれることになる。なお、ウワサのお弁当やペットボトルの持込については、カバンの底に入れて上に衣類などを詰め込んでおけば見つからないで済む可能性が高い。(大量のパン・お菓子と2リットルのウーロン茶で実証済み(^_^;) ←保障の限りではありません)

入ったら走れ!?

会場内は学校の廊下と同じ。走ると怒られる(^^ゞ でも結局、子供は駆け足、親は競歩のように小走りで長久手日本館に向かった。ここで専用の端末に人数分の入場券をかざし、まずは当日予約(12時から12時半)を獲得

次の目的はグローバルハウスマンモスの見れる場所)の整理券だ。ルートは自分で判断せずに、躊躇なく係員に尋ねよう。この時間帯、悩んだり迷っているヒマはない。会場中央の大きな池を反時計回りに延々と歩いてようやくグローバルハウスの入り口に到着だ。時刻は9時10分。既に整理券の配布が始まっている。配布は一人一枚の原則を厳密に守っているようで、遅れているカミさんと子供一人の分はどうしても貰えなかった。待つこと5分。ようやく到着した2人も整理券を受け取り列に並んだ。(朝一番なのでただの先着順と同じようなものだが、整理券を持たないと入れない。整理券の意味を為していないような気もするが。。。?)

この時ふと、カミさんの持っている整理券の色が違うのに気付く。先にもらった3枚は9時20分のブルー、後の2枚は9時半の黄色。。。このままでは家族はバラバラだ(-_-;) なんてビクついていても仕方がない。しらばっくれて全員ブルーへ強行突破だ!

。。。結局、簡単に見つかってしまって足止めを食らう。係員に事情を話したところ、特に揉めることもなくすんなり全員ブルーへ入場許可をもらった。案ずるより生むが易しだ。
ちっちゃなアドバイス
朝一番で人気パビリオンの列に並んでしまいたくなる気持ちはわかるが、必ず別のパビリオンの当日予約を取ってから並ぼう。1箇所を観覧し終わってからでは、人気のある場所の当日予約はほとんど埋まってしまう。仮に予約のために10分ロスがあったとしても、9時台前半であればどのパビリオンでもほとんど待たずに入れる。先に1箇所予約をおさえておけば、2つの人気パビリオンを待ち時間なしで観覧できることになる。(もちろん家族が二手に分かれるのも有用だろう。ただし整理券の場合は人数分しか貰えないので、注意が必要。)
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10時過ぎ、我が家が待ち時間ほとんどなしでマンモスを見終わった頃には、パビリオン前に長蛇の列が続いていた。わずかな時間の差が明暗を分ける(写真中央の芝生の前は全て人の列) 朝一番で予約を入れた長久手日本館。10時半の時点では2時間半待ちの列になっていた。

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日本館の予約時刻まで2時間近くあったので、すぐ隣にある「大地の塔」に並ぶことにした。藤井フミヤがプロデュースしたと云うギネス認定済みの巨大万華鏡だ。こちらも大人気で10時半の時点で90分待ちだ。
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並ぶのが苦手なパパは、情報を収集してくるという言い訳とともに、女房子供を残してブラブラ散歩。。。
左はワンダーサーカス電力館。カラフルで可愛い子供たちの絵が一際目を惹く。ライドに乗って日本の祭りなどを見ることができるのだが、TDLのイッツァスモールワールドやホーンテッドマンションのような感じ(だったと思う)。子供たちには結構楽しんでいたようだ。
右はJR東海のリニアモーターカー。よく考えると30年前から「夢の乗り物」と云われ続けている。おそらく、実用化にこれほど時間のかかっているものは他にはないだろう。ライト兄弟から真珠湾まで40年、アポロは10年で月まで行ったと云うのに。。。永遠に「未来の乗り物」リニアモーターカー。。。なんだかドラえもんを思い出す(^_^;)
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どこもここも、、、 ここも、あそこも、、、み〜んな90分(-_-;)
ちなみに時刻は11時10分。まだ午前中だ。
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いかにも未来っぽいフォルムのバスや、 いかにもエコっぽいケッタマシーン(?)
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ウロウロすること40分、さすがに気が退けて列に戻ってみると。。。上の子2人が道端に座り込んで遊んでいた(^_^;) 並べたり戦わせたり、アゴやツノで鎖にずらりと吊るしたり、、、上郷SAで買ったチープなカブクワフィギアが意外なほどヒマ潰しには役立ったようだ。
あと、うちは一番下が幼稚園の年中なのだが、念のため普段使わなくなったベビーカーを持っていったところ大助かり。眠った子供を抱っこして並び続けるのは到底不可能だったろう。
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大地の塔の内部。ゆっくりと廻りながら、幻想的に景色を変えてゆくステンドグラス。ほぼこれを見るためだけに(カミさんは)90分間並んだことになる(^_^;)
時間に追われてさえいなければ、もっとゆっくりと眺めていたかったのだが。。。
ちょうど予約の時間が来たので、長久手日本館に。内部は撮影禁止なので写真はないが、展示物はどれも素晴らしいものだった。やはり必ず訪れたいパビリオンの筆頭だろう。(写真はタケで編まれた
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ちなみに、アジア太平洋諸国のパビリオンはほぼ待ち時間なしで入場可能(オーストラリアはこの後混んできていた)。「万国博覧会」の意義を考えれば、こういった国々のパビリオンにも足を向けたいものだ。列の待ち時間を利用して、家族と交代で訪れてみよう。 南太平洋共同館では奇怪な、しかし美しいとさえ思わされる精緻な精霊たちの姿が目を惹いた。身の回りの全ての自然に神や精霊が宿るとするアニミズムの文化は、人と自然との共生の原点ではないだろうか。

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パプキンの故郷からこんな人\(◎o◎)/も来ていた。この他トンガやサモアといった相撲・格闘技系でしか知らない国々からの参加も。。。 比較的ゆったりしていることから、民族楽器を体験させてもらったりもできる。また、800円程で買える椰子の実ジュースも良い経験だった。

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一応、虫ネタも。。。(^^ゞ 。。。お姉ぇさん好きの子供たち
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この後、先程下見しておいたワンダーサーカス電力館に入り(90分待ち)、更に大物パビリオンの立ち並ぶ企業パビリオンゾーンBに向かった。

まずは期待の日立館。レッドデータブック記載の希少動物たちをCGなどで楽しむ事ができる。各自が渡された端末機を動物のシルエットにかざすことでデータが表示される。またメインショーではスコープを目に当てると、実際に目の前にあるジオラマ風景の中に、CGの動物たちが映しだされる。自分の手のひらの上に見える架空のバナナを投げ込むとそれをサルたちが群がり食べるなどの仕掛けや、小さな動物をこの手で掴んで、360度どの方向からでも仔細を眺めることができるなど、実に不思議な感覚だ。
なお、事前に日立パビリオンのHPから「たまごっち」のようなソフトをダウンロードして、自宅のパソコンでイルカやカメなどに名前をつけて飼育しておくと、当日彼らに会うことも出来るらしい。これから行く予定の方は、是非試してみてはどうだろう?また、いつの間にか場内で写真が撮影されていて、帰宅後上記サイトから印刷やダウンロードできるといった、楽しみのたくさん詰まった素晴らしいパビリオンだった。

比較的順調に観覧できたとは云え、日立館を出たときは既に18時を廻っていた。おそらく次で最後の見学になるだろう。
即座に隣にある一番人気の「トヨタ館」に向かうが、最終公演の予定人数に達しているとのことで列に並べない。そこで「ガスパビリオン 炎のマジックシアター」へ!しかしここも20人位前で打ち止め。。。(クソ〜ぅ)
「先行くぞ!」家族にそう言い残すと、最後の望みを掛けて「三井・東芝館」へ向けてパパが走った!早い!終電に駆け込むのと同じくらい真剣に、ひたむきに!早い!早い!そう、パパは風になった。。。(^^ゞ
。。。で、セーフ!!(^_^;) 後には同じような人々が続き、瞬く間に列が伸びてゆく。遅れてきた家族に誇らしげに親指を立て、「これで下がりっぱなしのパパの株も少しは上がったかな?」などと不純な思いが脳裏をかすめた。
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。。。こうして長く短い(?)1日が終わった。。。最後に勝ち得た三井・東芝館では観覧者全員が20人単位の小グループに分かれて顔のスキャニングを行い、その後に上映される近未来映画にCGで登場するという企画もので、和やかな笑いの中で大団円を迎えることができた。13万5千人。それと同じ数の笑顔が、長久手の里山にあふれたに違いない。。。【 了 】
ちっちゃなアドバイス
閉門は22時だが、その頃にはリニモの前に長蛇の列が続く。果たして終電までに全員が乗り込めるのかさえ疑わしい。この他「万博八草」駅へのシャトルバスもあるが、こちらも乗り込むまでに40分くらい掛かった。少し早目に会場を後にするのが一番良い。それでも駅までの列が長い場合には、6号線に沿って八草まで歩いて方が早いかもしれない。(夜遅くなので、ご注意下さい)

***番外編***

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翌日は名古屋駅近くのポケモンパークへ。ここも親子連れで大賑わいで、またもや90分待ちだらけ。。。(-_-;) 
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もちろんパパは。。。ベンチで(-_-)zzz

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