2005/6/17(金) 晴れ |
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京都を中心に精力的に活動されているカブクワの先達に、かのtontonさんがいる。以前から掲示板などを通して暖かい人柄と豊富な知識に触れさせていただき、特に敬愛している方の一人だ。 このところ毎月大阪に出張していることから、シーズン中に是非一度関西のフィールドを引き回して欲しいとお願いしていたのだが、ついにチャンスが訪れた。 tontonさん東京襲来の際に一度お目にかかってはいるのだが、いやいやどうして、地元でのtontonさんパワーはあんなものじゃないはずだ。まして今回は関西の特に濃〜いご面々10名が会しているという。。。 ホントウに大丈夫だろうか?軽はずみに願い出てしまったが、ヒドイ目にあったりしないだろうか???いつもよりちょっとだけ弱気になりながら、待ち合わせ場所に向かった。 |
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それでは「もんの『京都絵日記』」、ご覧下さい | |||||
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21時40分。ボクがtontonさんと一緒に集合場所に到着した時には、暗がりにみんな集まっていた。何だか怖そうな人たちがお互いに乱暴な言葉遣いで話してる。。。まるでケンカしてるみたいだけど顔は笑ってたりするから不思議だ。どっかでこうゆうのを見たことがあるような気がするけど。。。あっ!!そうだ!この前読んだアリババに出てくる、40人の盗賊とおんなじだ!きっとここにいるのも、悪いことをする人たちなんだ。どうしよ〜(T_T) | |||||
集まっていたのはtontonさん、まっちゃんさん、虫っ子さん、パパ〜ン♪さん、ムンムンゲットさん、けんちゃんさん、Poloさん、ひなさん、HEROさん、せっちんさん。みんないい大人なのにあだ名で呼び合うなんて、やっぱり名前を隠す必要があるのかな? ボクはいつもなら、パチパチ写真を撮るんだけど、この人たちは顔を知られてはいけない人たちに違いない。止めとこう。みんな手には思い思いの武器を持っている。その上首領のtontonさんの車に積んであった太い丸太を奪い合っている。あれも武器だろうか?あんなので打たれたら、ボクなんかイチコロだ。。。 |
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けんちゃんって人が話しかけてきてくれた。どうも怖がっているボクのことを心配してくれたらしい。ちょっと優しそうな人だ。そうそう、映画で見たことあるぞ、こうゆうの。悪い人たちの中に一人だけ優しい人がいて最後にはボクを助けてくれるんだ。けんちゃんがそうゆう人だったらいいなぁ。 | |||||
やがてみんなそろって暗い山に向かって歩いていく。もしかすると山に隠してある財宝を掘り出しに行くのかもしれない。 | やっぱりそうだ。山に入るとみんな散らばって、色々な樹のメクレの中を覗き込んでいる。どこかにお宝を隠してあるに違いない。 | ||||
ボクも探したけど、何の変哲もないコクワガタが挟まっているだけだ。 | 怖いクモもいるし、 | ||||
トビズムカデや、 | ニホンアカガエルが出てくる妖しい雰囲気だ。 | ||||
枯れた樹を見ながら「まっちゃんはこんなに立派じゃない」とか「虫っ子さんの足が地面にめり込んでる」とか「脂ぎった人が発酵してる」とか楽しそうに話してる。可笑しかったけど笑ったらイジメられるかも。。。だから我慢した。 ボクにはよくわからない話も多かったな。Poloさんに尋ねていた「まだ権利なのか、もう義務なのか?」ってどんな意味なんだろう?きっとみんなエッチな話に違いない。だってあの荒くれ者たちがあんなに笑ってたから。ボクだってそれくらいは分かるぞ。 |
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山を下りたらみんなで収穫を確認。ムンムンゲットさんが採ったヒラタの♂2頭(48.5mm・35.5mm)と、38mmの大きなスジクワガタをくれた。ホントは怖い人たちじゃないのかも知れないなぁ。 | 同じくムンムンゲットさんが採ってきたネブトクワガタ。25mm超と、ネブトにしてはなかなかのサイズだ。アゴの内歯もはっきりしていてすごくカッコイイ。東京の近くでは見たことないのに、こっちには沢山いるらしい。うらやましいなぁ。。。 | ||||
ここから車に詰め込まれ、少しだけ移動したところで新しい樹をチェック。樹にはこんな生き物もいた。 | |||||
最近ボクの中で小さなブームになっているモリアオガエルだ。樹液に来るガとかを食べに来ているのかな?色や背中の模様は、千葉のとも違うし自適庵さんの伊豆のとも違った。でも白目が赤いことや足の水かきが発達していること、それにビックリするくらい大きいことから、モリアオに間違いない。思いがけず会えたので嬉しかった。もし生きて帰れたら、自適庵さんにも写真を送ってあげよう。 | |||||
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またしばらく車に乗って、今度は人里近く、かつてヤマトさんも連れ込まれたという大きな竹林に踏み込んだ。京都の里山には竹林が多い。車中tontonさんに、竹はすごく肥料食いだってことや、マツ枯れ病のために農薬の空中散布したせいで虫のいなくなった山の話なんかを教えてもらった。すごく勉強になる。tontonさんはやっぱりいい人だ。 | |||||
気持ちが和んで来て「竹林にへんちくりんな人たちが」なんて思いついたけど、やっぱり口にするのは止めた。関西の人はギャグにうるさい。こんなつまらぬシャレではコテンパンにされるのは目に見えているからね。もっと勉強しなくちゃ! | 古いお地蔵さんがあちらこちらにあった。中には天平時代のものもあるらしい。さすが歴史ある都、京都だなぁ、驚いた。 | ||||
竹林の中に、点々とクヌギが残されている。人が入りやすい場所だけにメクレが捲くられてしまっていることが多かったのがちょっと残念だった。こう云う困った点は、関西も関東も、おなじなんだな〜 | |||||
そうこうしているうちに、クヌギのメクレにこんなの発見!ムンムンゲットさんが無理な体勢にも係わらず掻き出す(こちらでは盛んに「抜く」と云っていた)と。。。 | |||||
52.5mmの立派なヒラタ♂ | さらにパパ〜ン♪さんが見つけた35mmの可愛い♂も加わる。 | ||||
そして別ルートを取っていたグループからのお土産、ミヤマ♂51mmm、♀38mm。 | |||||
ヒラタのメスもお土産にもらった。関西の大型血統の子供を産んでもらうために、大切にお持ちかえりすることにした。新成虫ではではないかも知れないので帰ったら早速セットしなければ! | この時点で25時30分。記念写真を撮ってひとまず中締めとした。加工してあるのは、もちろん中にはヤバい人がいるからだ。あっ!?いつの間にかけんちゃんがいない!。。。 そうだ忘れてた。西部劇でもいい人は早く消されちゃうんだったよ(T_T) その代わり愛嬌のある爺さんはちゃっかり元気に残るんだよなぁ。。。(^_^;) |
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ということで、明日(本日?)仕事を控えているtontonさんとはここでお別れ。ありがとうございました ボクはパパ〜ン♪さんに宿へ送ってもらう道すがら、まだまだ元気なまっちゃんさん・虫っ子さん・ひなさん・Poloさんに、次のポイントに連れて行ってもらった。 |
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1箇所は農園の中にあるクヌギ。目的通りにノコに会うことができた。ここで新たにグンバンマンさんと笑太さんに遭遇。60mmのヒラタ2頭その他をお土産にいただいた。感謝です! | 更にもう一箇所、こちらは民家に近い場所だが、オオクワの実績のある素晴らしいクヌギを見せてもらった。京都のポイントは奥が深いんだなぁ〜 | ||||
時計を見るともう午前3時を回っている。名残惜しくもみなさんとお別れすることにした。気が付けば最初は山賊か愚連隊に見えた人たちも、実は優しい笑顔をたたえた素敵なおっちゃんばかりだった。照れ屋さんたちが多くて何でもギャグにしてしまうけど、ホントはその場の雰囲気を和らげ楽しませるために自然と役割を演じ分けている、細かな気配りを欠かさない人たちばかりだ。おかげで気兼ねのない、心地よい時間を過ごすことが出来た。 えっ?買いかぶり過ぎ?そうかなぁ? でもボクにはうらやましい、愉快な仲間たちだったことは確かだったよ。また機会があればぜひ仲間に加えてくださいね。楽しみにしています。 |
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この後パパ〜ン♪さんに1時間近く掛けて新大阪の宿まで送ってもらった。車中ではお互いの子供の頃の話から始まって、そうとは知らずに放ってしまったオオクワ♀の話、カブクワに目覚めるまでの経緯などとても楽しく過ごすことができた。宿到着午前4時。。。本当にありがとうございました! | |||||
本日の収穫(確認種)
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