2005/7/5(火) 晴れ→曇り⇒雨 |
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前回のフィールドノートで「カラ梅雨」などと書いたが、一転、西日本を中心に記録的な大雨が続き、一部では人的な被害も出ていると云う。今年は天候が二転三転する安定しない梅雨模様だ。おかげでアップをサボっていうるちにその日の天気さえあやふやに。。。(^_^;) 以前は記憶力に結構自信があったのだが、寄る年波には勝てない。最近はちょっと日が経つと途端にあやふやになってしまう。。。でも、 今日は忘れない。雨。それも、すこぶるつきの?大雨だ。。。(-_-;) | |||
家を出るときにはまだ降り始めていなかったが、高速を飛ばしている最中に大粒の雨が屋根を叩き始めた。Uターンするのも少々癪なので、ヤブ漕ぎをしないで済む「ポイント0502(子供とカブトコース)」の様子を見に行くことにした。 | |||
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ここには比較的期待しているクヌギがあったのだが、来るたびにヤブが濃くなっている。一応樹液を確認しに入ったが、カラカラでゴキとカマドウマ、ワラジムシにダンゴムシ。。。(^_^;) 雨の中カメラを出すのも億劫で早々に撤退した。 | |||
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こちらは常緑樹林の中に残されたコナラの巨木。埼玉の平地であれば見向きもしないポイントだが、常緑樹主体の千葉の森では、こういった樹がカブクワのオアシスになっていることも考えられる。本当はカブクワ仲間のマクゴロウさんのアドバイス通りにタブノキを探したいところだが、真夜中の照葉樹林には腸(はらわた)にずっしりと響き渡るような底知れぬ恐怖感がある。幽霊だとか動物だとかといった具体的なものではなく、そこに踏み込むこと自体が憚れるような畏怖の思い。古の人々が森には神が宿ると信じた理由がよくわかる気がする。。。 | |||
樹液が香り、複雑な形状の洞3箇所それぞれにコクワが陣取っていた(写真ではよくわかりませんね) 周囲にはおなじみの面々。。。雨の雫をあびて巨大なカタツムリが交接の準備か?ぬらぬらとしてあまり気持ちの良い見世物ではない(^_^;) 隣の2頭のガは、結構激しく戦闘中(^^) |
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エビネ?にも思える林床植物が3株。もしそうならとても嬉しいが、ちょっと無理があるか?おそらくユリ科かラン科の仲間だろう。
しばしばカブクワ乱獲などの話題が出るが、植物の盗掘はずっと以前から、相当深刻らしい。ランの仲間を始めとして可憐な花をつける植物と見るや根こそぎ掘り起こす業者や愛好家がいるという。 野にあってこその、野草の美しさだと思うのだが。。。 |
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クヌギの林立する広大なシイタケ栽培場。いたる所に発生源があることから、樹液のクヌギを見つけておき、時期を過たなければカブトムシは取り放題だろうと値踏みしていたのだが。。。思いの外樹液クヌギが見当たらない。。。 | |||
わずかな樹液に吸い付くカナブンやコクワ。湿った足元には陸生の巻貝やヤスデが。。。 | |||
ここには47.5mmの大柄なコクワちゃん。これくらいの大きさになると幅や体高もあり、コクワとは思えない迫力が出てくる。 | |||
朽ちて落ちたコナラの枝の切り口(折れ口?)には、あまり見かけない昆虫がはりついていた。ゴミムシのようなカミキリのようなキマワリのような、、、。これといった特徴が全くなく、何の仲間なのかもわからないが、とりあえずキマワリの仲間だと判断して調べると答えは簡単に見つかった。正解はユミアシオオゴミムシダマシ。それほど珍しい昆虫ではないようだ。 | |||
かなりの雨の中の散策だったが、これといった収穫のないものとなってしまった。広く歩きやすい場所で、ホダ木の廃材が山積された発生源が数多くあるなどカブト・ノコの採集を子供と楽しむには最適の場所だけに、樹液の出ている樹が少ないことが残念だった。 こういったケースでは、バナナトラップなどが有用なのではないだろうか。子供たちが夏休みに入る頃に、一度試してみることにしよう。 |
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