2005/7/7(木) 曇りのち晴れ |
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どうも千葉の新規ポイントの調子が良くない。樹液の出が思わしくないのだ。先日確認しに行った埼玉ポイントは例年通り十分な樹液が出ているのだが。。。思い返してみると昨年まで通っていた北総地区のポイントも、埼玉に比べるとシーズンインは遅かったような気がする。昨年の記録を確かめてみるとカブトムシの初確認が6/24。ピークは7/17だった。埼玉では6月上旬にカブメスを確認していることから、確かに若干遅いのは確かだろう。 今年はどうなんだろう?久しぶりに北総のポイントも回ってみよう。。。 |
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北総ポイントは会社の後輩のキムシンの自宅の近所だ。早目に仕事を切り上げ、2人してポイントに向かった。 | |||
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ここは昨年のシーズンオフに見つけたシラカシポイント。8月30日に立派なノコを見ている。シラカシの樹液はクヌギなどより早いとも聞く。それを確かめに行ったのだが。。。 | |||
そのときのシラカシの1本(04/8/30撮影)。とても狭い神社の境内にシラカシ・スダジイなどの照陽樹が植えられている。普通ならカブクワが採集できるなんて考えもしない場所だろう。
このシラカシは、幹の縦の割れ目にかすかに樹液が滲んでいて、割れ目の裏側からノコのペアを確認したのだが。。。 |
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樹液は全く出ておらず、今夜は何も見られない。ウスキツバメエダシャクと云う名の美しいガを撮影して我慢。。。右の写真はかなり樹皮の荒れたスダジイ。この樹種にも注目しているのだが。。。 | |||
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ここも上記シラカシポイントと同じ日に発見した街道沿いのヤナギポイント。田んぼの脇に残されたほんのわずかな湿地部分に生える1本のヤナギだ。 | |||
セイタカアワダチソウに囲まれた、たった1本のヤナギ(04/8/30撮影)。郊外を車で走ればいくらでも見かける風景だろう。だが、地区によってはこういったヤナギの潅木が侮れない。
ここでも昨年、65mm大歯と云うかなりの大型ノコを見つけているのだ。。。 ドライブの途中でこんな風景に出くわしたら、ちょっと途中下車してみるのも悪くないだろう。。。 |
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明かりを照らすと早速ノコのペア。 | その裏側にはコクワたち。。。 | ||
こんなノコや、 | こんなノコが次々と見つかる。 | ||
樹液は粘度の低いサラサラのもので、幹全体から滲み出ている。 この樹は樹齢が低く、幹肌に割れ目裂け目が少ないが、ヤナギの特徴のひとつには幹が荒れることがある。水分過多の湿地などの生えることが多く、ほとんどの樹から樹液が出るなどしていることから、小型のヒラタが見られることも多いと云う。ここは6畳の和室程度の極めて小規模な場所で、発生源に乏しいためだろうか、カブトすら見られなかった。 |
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ここは、畑に隣接する民家の廃屋脇に並んだクヌギ。人目につきやすい場所にあることから毎年多くの樹が傷つけられている。古い傷跡からは樹液が出ていることもあるが、多くはアリやガ、そしてスズメバチの餌場と化している。。。 | |||
今年も新たなナタの傷跡が。。。そこにひそむのは小さなコクワ(とケシキスイ)のみ。 更に地面を見てビックリ。多数のコクワたちが半死半生でのた打ち回っている。理由は定かではないが、おそらく何らかの薬剤か何かが散布されたのだろう。 |
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こちらは根元の露出した1本の古いクヌギ。とても目に付きやすい場所にある。おそらくは、ずっと昔から子供たちのカブクワ採集の場所だったに違いない。 | |||
こちらにもノコ。そしてカナブン・ゴキ・ゲジ、無数のガ・・・・こちらも数年前まではカブトムシがよく観察されたが、昨今のブーム発生以来めっきりと見かける機会が減ってきている。 | |||
クヌギの樹液を確認しに行ったのだが、例年に比べて若干遅いようだ。それに引き換え、田んぼ脇のヤナギの健闘が光る。 はじめて出かけた旅先などでカブクワの採集を望んだ時に一番頼りになるのが川原や田んぼ脇に生えているヤナギの一群だろう。足元がぬかるんでいることも多いが、ある程度まとまった本数のヤナギの群落を発見したら、迷わず車を停めるべきだろう。 、と云うことでお茶を濁し、今日の報告は終わることにしよう。。。今日も今一歩(^_^;) |
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