2005/7/24(日)  晴れ

今日は心待ちにしていた、ヤマトさん(カブトムシVSクワガタムシ)・JfKさん(武蔵野クワカブ探検隊)とのランデブーの日だ。2人は俺にとっての超がつくほどの大先輩。何度かご一緒させていただいているが、とにかく目の付け所が違う。何気なく車を流しながらチェックするポイント、地形図から生息地を導き出す洞察力、ポイントでのメクレクヌギを見つける眼力、そして何より経験と実績に裏づけされた豊富な知識。何をとっても素晴らしいの一言に尽きる。シーズン中はそれぞれが多忙なために採集に同行する機会はほとんどないが、今日はその数少ないチャンスだ。色々と勉強させてもらうぞぉ〜!(^O^)/

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今回はJfKさんが地形図上で有望と値踏みしたポイントを朝から廻り、日が暮れてから有望と思われる場所を攻めると云う魅惑のダブルヘッダーだ。前日、早朝から丸一日千葉の新規開拓をしたが思うような成果が出せず、その上地震の影響で高速道路が通行止めになり、渋滞する一般道を延々4時間以上かけて帰宅したこともあって少々疲れ気味。。。でも現金なもんだ、2人の顔を見た途端に元気ハツラツ!体に力が満ちてくるのがわかる。(^^ゞ

埼玉新規ポイント

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車を走らせるとすぐに有望なクヌギを発見。「こう云う樹を見つけたい」と頭で描いている通りの樹だ。今日1日を占うには、まことに幸先の良いスタートと云えるだろう。。。

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しばしの移動後。。。こちらは地元の人がミヤマ採集に足繁く通っているだろうと想像されるポイント。子供でも容易に入ることが出来、ボコボコクヌギが多いことから、夏休みの思い出作りには最適なポイントなのだろう。

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次のポイントでヤマトさんが見つけたコナラ。派手に樹皮がめくれていても見掛け倒しの多いコナラにあって、例外的にこういった樹皮を持つものは樹液が活発で期待が持てると云う。事実、ヤマトさんがオオクワを連続採集した山梨のコナラもこういったタイプだったらしい。確かに通常見かけるパリパリとした印象のコナラの樹皮とは明らかに異なっている。よく覚えておこう。

車で少しずつ移動しながら有望なポイントを探す。まったくのハズレは少なく、どこでも数本のメクレクヌギを見つけることができるのだが、決定的なものにはなかなか出会えない。もっとも、どのクヌギも千葉のポイントにあれば「これこれ!(^O^)/」と大喜びするような優良な樹。こんな贅沢が云えるのも、この一帯にかける期待の大きさを物語っているのだろう。。。

ここでちょっと寄り道を。。。今回は林床でいつにも増してたくさんのキノコに出会った。真夏にキノコ?も季節外れな気がするが、梅雨から秋に発生するキノコは案外多いらしい。

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人の生活圏に近い、明るい雑木林の斜面を歩く。と、林道にメロンパンが?!(^_^;)?最近購入したキノコの図鑑で調べたが、自力ではイグチと呼ばれるキノコの仲間ではないかと想像する程度まで。キノコの同定には、傘の裏や柄、裂いてみる、傷つけて色の変化を見るなど、色々なチェックが必要らしい。不備だらけの写真だが、きのこサイトで尋ねてみたところキイロイグチではないかとアドバイスをいただいた。
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タマゴから孵化してきたような可愛くて綺麗なキノコ。この日はこの「タマゴタケ」をいたるところで見ることができた。足元のタマゴのようなものを、キノコ界?では「つぼ」と呼ぶらしい。
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こちらも、なんとも不思議な形状のキノコで、「シロオニタケの仲間」。キノコと見るや「毒キノコ?食べられる?」が真っ先に浮かんでしまうため、何やら恐いもののような印象を持つが、これら自然の織り成す多彩な造形美を純粋な気持ちで眺めさえすれば、雑木林で見かける生き物の中でも指折りの興味深さだと思うのだが。。。いかがだろう?
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他にもこんなのや、あんなのや。。。これから秋に向けて、ますます林床や朽木上のキノコが増えてゆくだろう。頑張って、調べられる範囲で同定してゆくつもりだ。(ちなみに写真左は「オニイグチモドキ」かな?右は「ドウシンタケ」かもね?(^_^;) )
ただし、まさか俺の同定を信じて野外のキノコを食べたりする命知らずはいないだろうが、念のためキノコについては食用になるかどうかについて一切口にしないことにしよう。

閑話休題。ポイント探しの続きを見よう。。。
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オオムラサキが堆肥を吸っている。今から考えれば、あまり良い景色とも思えないが、翅を広げら瞬間を撮影しようと3人の男たちが取り憑かれたようにカメラを堆肥に向け続けた(^_^;) イタヤカエデなど高地性の樹種が混在する独特な雰囲気を持ったこの場所は、具体的な有望樹を見つけるには至らなかったが、何かを感じさせるものがある。

また転進。ここは足元にメクレの見られるクヌギの多い場所だ。
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今回はノコの姿を良く見かけた。夜間の樹液を乱暴者のカブトに独占され、時間帯の住み分けを図っているのだろうか?いずれにせよ、ノコは意外にも昼間活動することが多いようだ。 こちらでもオオムラサキ。個体数が極端に多いわけではないが、この周辺ではごく普通に見ることができる。食草であるエノキが豊富なのだろう。エノキを好むのはオオクワの幼虫も同じことだ。。。

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丹念なメクレのチェック。どこに大物が潜んでいるやも知れぬこの周辺では、こういった真摯な態度が必要不可欠だ。 見よ、この勇士を!メクレチェックのためならば、こんな木登りは朝飯前。(JfKさん)

昼食後、昨年の3月にこの同じメンバーで見つけた有望なクヌギ林へ向かう。
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JfKさんの記憶を頼りに、まず1本見っけ。足元のメクレ内を目視するには、こんな風にチェックするしかない。当たり前のように樹液に群がるカブクワを掲載しているヤマトさんの採集記だが、全ては地道な下見の賜物なのだということを忘れてはならないだろう。。。
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ここは、はるか頭上に素晴らしいメクレの多い場所だ。たどり着くまでには大変な困難を伴うのだが、それだけに採集者の痕跡はまったく見られない。期待の膨らむポイントだ。。。

050724_098.jpg (29535 バイト) 今日は思いのほか暑い。2日連続の楽しい下見だが、ちょっと寝不足か?頭の芯が痺れたようになり集中力が欠けてきた。。。(-_-;)

次のポイントに向けた車内でボケ〜としていると、同行の2人が気に掛かるクヌギ林を見つけたと云う。畑の背後に控えた緩斜面のヤマ。典型的な里山の風景だ。一見すると、ただの畑に沿う細長い雑木林なのだが、2人には何か感ずるものがあるらしい。。。

JfKさんが農作業をしている方に挨拶したところ、林へ続く道を教えてもらえた。

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真っ先に目に飛び込んできたのがこのクヌギだ!素晴らしい!! 不思議なもので期待に胸が沸くにつれて、体調がみるみる回復してゆく。(^o^) この林は期待できるぞ〜(^O^)/

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手付かずのメクレが複雑に連なり、樹液が滴り落ちている。本日随一のスーパークヌギだ。期待通りまずはミヤマメスを発見。

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次々と見つかる素晴らしいメクレクヌギ。ここでは都合6本が見つかった。浜の真砂ほどある雑木林の中から、こうやって的確に有望な林を見つける能力はどこから来るのだろう?あらためてこの2人の眼力には感服させられる。
それにしてもこんな林が見つかると疲れも苦労も全て忘れてしまう。いやぁ〜いい1日だ。まだまだこれから頑張るゾ!

な〜んて張り切っていたが、ひとたび雑木林を離れて車に乗り込むと、再び頭痛が激しさを増してきた(-_-;)
このままでは2人に迷惑を掛けてしまう。常備薬を飲んで回復を待つ間、ポイント散策は諦めて2人を見送った。。。無念(T_T)

単純な俺には薬の効き目も顕著に現れる(^_^;) 同行の2人が2〜3箇所のポイントチェックを済ませいる間、小一時間程風通しの良い場所で横になっていたら何だかモリモリ元気が湧いてきた。
さぁ、元気に夜の部に突入だ!
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JfKさんが、かつて見つけた素晴らしいクヌギのあるポイントを紹介してもらう。ただ闇雲に歩き回って探しだせるものではない。ポイント探しには、注意深い観察力と深い洞察力が不可欠なのだと云うことが良くわかる。
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オオクワがいても不思議ではない太いクヌギには、アカアシやコクワなどが。。。
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盛んに樹液を吸っていたオオスズメバチがジロリと睨みつけてきた。怖ぁ〜 羽音を頼りに見上げると、ベニスズメ(蛾)がホバリングしながら食事中。雑木林の周囲に多いオオマツヨイグサやミソハギ、ブドウやシロツメクサといった幅広い食性を持つ、とても美しい蛾だ。

以前見つけておいた有望ポイントや今日見つけた新規ポイントの数々を足早に確認して回る。それにしてもカブトの多さはどうだろう?シーズンも後半に入り、どこでも見慣れたこの光景ばかりが続いた。。。
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050724_166.jpg (29386 バイト) この日のお持ち帰り。ノコ3ペアに大柄のカブ♂5頭。帰宅後、アッと云う間に子供の友達の手に渡っていった。

今日は久しぶりにカブクワの採集&下見らしい1日になった。ヤマトさんJfKさんと同行すると、本当に勉強にもなり刺激にもなる。何よりこれだけのメクレクヌギを1日のうちに見たのは初めてではないだろうか?

最近サボり気味だったことを痛く反省。今日の経験をカブクワ千葉のポイント探しに役立てよう!っと(^O^)

 

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