カブトムシの幼虫を飼育している誰しもが一度は「羽化直後の白い翅のカブトムシを見たい」と思うのではないでしょうか。もちろん、1年近く心配に心配を重ねて育ててきた幼虫くんたちが無事成虫になることが一番だけれど、図鑑で見る白いカブトムシが目の前に見られるとしたら、どんなにワクワクすることだろう。。。 ここには、私が初めて観察したカブトムシの羽化シーンを載せています。
羽化の直前には、角や足などはほぼ固まっていて、羽化とは既に出来上がった成虫がその表面を覆う赤茶色の薄皮を剥ぎ取ってゆくだけの行為にも思えます。
決定的に異なるのは、あの硬くこげ茶色の鞘翅
(しょうし=背中を覆う硬い羽)が、真っ白で分厚くい柔らかそうなものであること。この羽は羽化のかなり早い時期に一気に伸びるようで、徐々に白い羽を伸ばすのを観察すると云う目論みは見事に肩透かしをくらってしまいました。
それでも憧れの白い羽のカブトムシはやはり興味深いものです。短期決戦の蛹化と異なりかなりの長期戦となる、しかも変化の少ない羽化シーンを、気付けば飽くこともなく2時間以上観察し続けていました。
単に興味深いだけでなく、羽化の様子を注意深く観察することで「人工蛹室(じんこうようしつ)」を何らかの理由で作るときの注意点がわかってくるはずです。
まずはとくとその姿をご覧下さい。
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注意! |
蛹化時・羽化時に事故を起こして命を落すこともあり得ますから、人工蛹室での観察を安易に試すことは慎まなければなりません。とは云え図鑑やHPで見たシーンを目の当たりにすることは、子供たちの知的な好奇心を刺激する大切な機会でもあります。ご自身の責任において試してみたい方は、このページ上部の「人工蛹室の作り方」「さなぎを観察しよう!」と云うタブをクリックして下さい。少しでも安全に観察するために、思いつく限りのポイントを記載してあります。 |
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